燦々

前回のブログ、たくさんの人に見ていただいて嬉しいのだが迂闊さや浮かれ具合が情けない。しかし人生の事もっと本気で考えてもいいのかも、お金の勉強した方がいいのかも…と感じた事は本心で悔しいのでとりあえず気になっていたお金に関する本を2冊買ってみたのでその感想文から。

アメリカの高校生が学んでいるというこれでもかと言うくらい解り易そうな触れ込みに、おそらくどこの高校生よりお金の事に関して無知な自覚のある自分は恥じる事なく手に取った。就職、貯蓄、予算…など今の生活に直結する話から起業借金年金保険老後…のこれからの未来に必要になるであろう話まで、浅く広く掬いとってくれる内容だった。マジで知識のない私は軽く目を通し、今まで全く知らなかった社会の仕組みというかお金の流れが少し理解出来て入門書としては最適だった。私の小さい文化的な生活はお金で決まるもんではないんやで(友人が「プライスレス主義」と日記を書いていて大変納得した)と出来るだけお金の事を無視して生きてきた訳だが、どうやらこの世は資本主義社会であり小さな生活をするだけでも気が遠くなる程のお金が必要らしい。今まで良く生きてこられたなと思う。お金とか車とか時計とか、そういう資産や年齢で威張る人が下品で嫌いな事が発端だと思い込んでいたけどどうやら元々の貧乏が僻んでいるだけのようだ。日々の積み重なりが人生ってやつらしく、生きるということは死ぬまでどんな人生を歩むか、どう良く在り続けるかって事らしい。

2冊目は好きな漫画家/イラストレーターの香山哲さんが挿絵を描いている事で興味を持っていたこちら。本書でも触れられていたけど、投資というのは一部のお金持ちの人種がやるもので私には縁遠い話よ…と感じていたがこの機会にせっかくだしと思って読んでみたら、どうやらパンクスのヤマザキさんの話は友達みたいにすっと自分に馴染んでくる。なんとなく便利なコンビニばかり利用してなんとなくラク衣料品店ばかり選択させる社会だが、自分が好きなお店でご飯を食べて自分が好きな服屋で服を買う、そういう豊かな生活の先に投資があってもいいんじゃない?というかその生活だって投資ですよ、という内容の話だった。他人任せで成り行きではなく自分で選択する未来は今のクソつまらない社会よりもうすこし面白くなってるんじゃない?みたいなクソの現時点から見える未来に差す希望だった。投資というより消費、ひいては日々の生活について色々考えた。

燦々

燦々

  • カネコアヤノ
  • J-Pop
  • ¥255

カネコアヤノの「燦々」という歌の

しっかりとした気持ちでいたい

自ら選んだ人と友達になって

穏やかじゃなくていい毎日は

屋根の色は自分で決める

という歌詞に強くされる毎日なのだけれどもこれって今現在の六条一間から友達も屋根の色も投資も社会も未来を人生を創造出来るという話だったのか、毎度今に必死でこれからのこと全然何ひとつ考えてられていないと感じていたが今現在の私に付随するひとつひとつは過去の私が意図的に選択した「未来」なんだなと急に感覚が拡張されてしまった。人生って生活の拡張か?丁度2年前、選択とは贅沢な喜びであると考えていたがそんな事はない、ずっと意志を持って何かを選択・決断し続ける事こそが人生なのでありそこに喜びを見出せるかどうかが豊かさなのである。生活って選択の連続か?

「どんな人生がいいか」「どうなりたいか」はいくら考えてもやっぱり朧げで全然明確にならないが、今のところ「その時善く在ろうとする」だけでいいんじゃないかと思う。この世は全部多面的に成り立っていて何かを選択すると何かを一旦切り離す事になるけど、間違ったらまた戻って切り離したものを拾い集めたら良いだけだ。自分の人生の主人公は自分で、コントローラーを握っているのも自分なのだと本当によく忘れてしまう。以前友人に「多分私はとても変わりたくて成長したいんだなと思う」とLINEをし「好きなところは残るといいな」と返答を貰ったのを品川駅の改札前で思い出し、自分の好きなその子が好きな自分で在れたのだった。その時々に自分の正しさに引き戻してくれる友人や文化の有り難さを噛みしめると共に、私も誰かにとってそう在れたらいいなと思う。