茶店でのバイトのせいで台所でタバコを吸ったまま水道で火を消す、というルーティーンが染み付いたまま過ごしている。「行儀悪いなァ」と思う反面、「これくらいのことしてもええやろ」と若干の背徳感を持って生活しています。背徳感ってことは多少なりともやっぱり「悪いこと」として認識してるんやな、ということにほくそ笑む。

酔っ払った時に読む文章が大好きで、文体がやや引き摺られつつもなんか書きたいなぁってそのテンションで書き出すのが今。大学の先輩たちの往復書簡がとても良くて、少し恥じらいつつ覗き見しております。

最近何をしているかというと、自粛期間が続く中、あんさんぶるスターズ‼︎にハマり画面をシャンシャン。アニメも見て、アイドルとして頑張る男子高校生(だった人たち)を応援して成長させることに喜びを感じています。守沢千秋が可愛いんよ。私はずっと、近所の先輩みたいな人が好きやな。良い距離感でいつでも楽しそうで真っ直ぐな人。近所の先輩なんか好きになったことないけど。(そもそも近所に家がなかったので)

近所という言葉で思い出したけど、この最近自粛警察とか帰省警察みたいな人がいるじゃないですか、あれで考えたんだけど 私は「周りに海しかなくて最寄りの駅まで車で30分、保育所から中学卒業まで30人1学年、通学時にすれ違う人には全員挨拶するし私がどこの家の子か全員知ってる」くらい、しかも「挨拶返さん人は他所の人やから気をつけや」と言われる雛見沢レベルの田舎で育ったので そういう人たちがいる場所って「近所の人に挨拶はするけど何をしててどういう人かは知らない、近所にイオンしかない」ような田舎なのかなって思って。地元で過ごして東京で生きている今、その 中都市というかベッドタウンのような、そういう生活圏のイメージが全然実証としてないな、と気づきました。だからといって以下略

地元には保育園ではなく保育所しかなかったのでそれが恥ずかしい言葉なんだって知った時はショックだったな。保育所から幼稚園、小学校だったんですけど過疎が進んで私の地元にはもう私の学び舎はひとつもなくなっちゃった。

あとはね、ゲーム実況のナポリの男たちというグループにハマってしまってすっかりニコニコ動画のチャンネル会員とプレミアム会員になってしまい、本当に日々の生きがいになっております。ゲーム実況もだけどチャンネル放送(顔出しはせず、ラジオと各々の企画を週一でまわしている)が本当に面白くて家にいる間はだいたい見ています。全然テレビ見なくなっちゃった。バンドとかスケーターとかもそうだけど、やっぱり男の子たちが自分/自分たちだけの感覚と言語で何かを共有している様子が本当に羨ましく恨めしく、憧れてしまう。前述した通りの田舎で30人中24人男子、高校も工業高校だったので「男子」に対する憧れが半端ない。もちろん私にもそう思える友達はいるけど、これは一生どうしようもないと思うな。

それに自分のストレス回避術がかなり顕著に見えるようになって、それについて考えるのが楽しくていろいろ考察しています。例えばこれはツイッターにも書いたけど「非接触型のアルコール消毒は溶液が切れていた時にかかるストレスが尋常じゃないのでポンプ型のアルコール消毒をプッシュする」ことや、もうひとつは「混んでひとつ飛ばしになってる電車の座席に座りに行くのがストレスなのでひとつ見送って誰もいない電車に乗る」など。「チョコレートを食べる」とか「気分にあった曲を聴く」とかも有効、そういうタイプの幸せを見つけるのが得意です。

まだまだ思うように生活できないけど、私含む好きな人たちが少しでも笑って穏やかに生活出来たら良いなと思っています。眠なったから寝る。

いつでもiPhoneを遠くに投げ飛ばすくらいの暴力性は私の中にあるのだなと思った

夜勤終わりに家の最寄駅のパチ屋の喫煙所でタバコを吸う。馬鹿げたオレンジ色の壁を一匹の蟻が這い一瞬火種を押し付けてやろうかと考えたが「そんなことするかバカ」と思い消して家に向かう

甲州街道沿いに咲いている紫陽花は気付けば少しずつ色づいていて春が過ぎ去った事を知った真ん中に宝石を持ったリラシナがある中華料理屋さん、コピー用紙に一文字ずつ印刷されたテイクアウトのラミネートがきちんとハトメに結束バンドで結ばれていて、私はそういうところにぐっと来ています

りぼんのてほどき

こないだは寂しいとかほざいてたけど、花粉よりギリあったかくて嬉しいが勝ってる。目覚めるときふにゃふにゃする。今日は寒いね。

相変わらずカネコアヤノを聴いている、

出来るだけ髪の毛を綺麗に梳かす

誰もわからなくて良い

という歌詞がとても好きで、そんな気持ちでマニキュアを塗ったりしている。カネコアヤノを聴くことは、抱きしめる行為と似ている。かと思うと急に突き放したり走り出したりしていってしまうので、結局素直な女の子は可愛いね。最近は弱さ/素直さ/優しさ/誠実さみたいなことばっかり考えているけれど、まぁ結局答えはわからず悶々としている。

私が手に入れたい「素直さ」は、私の世界では「弱さ」とされていてどうもうまく折り合いがつかない。泥だらけでぐずぐずになって、縺れた足で走って行く人を本当に私はかっこいいと思う。美しいと思う。憧れのすぐ裏には妬みがいて、そういうやつらともちゃんと向き合っていかなければならないのがむずがゆいところ。恥や、これがないと思ってたプライドなのだろうか。妬み僻み、寂しさや切なさはずっと自分について回る影なので、最近は手を取り合って歩いていけたらいいねと思っている。

過ぎ去って行った現象に対して、例えば感情や存在や空間の「在った」という事実だけが救いになっていることがある。その時どんな気持ちで誰と何をしていたのかとか全部覚えていなくても、たしかに私はそのように「在った」ということだけの救い。ああなんて情けなくて脆い柱。私だけが信じられる柱。

去年の冬がどんな風に寒かったのか今じゃ思い出せないみたいに、わからなくなっていくことがたくさんあるなあ。

年明けてから最近ずっと 小袋成彬 - Piercing を聴いている。もうほとんど寒さも和らいで冬も過ぎれば寂しい。ずっとそんな気分だなと思いながら生活している。多分来年も、息が白くなった頃に喜んでは寒さを嘆き、暖かくなってきた頃少し寂しくなる。へんなの。同じ車両の誰かがニベアを塗っていてその匂いで優しさを知る夜明け

彗星

年が明けた。家で年越しを迎えるのはほんとうにいつぶりだろう。正月の、なんとなく幸せに満ちて緩みきった街が好きだ。京都の正月は帰省する学生が多くて本当に静かだった。東京は、いつまでたっても人が多いなと他人事みたいに思う。大晦日仕事から帰って家のドアを開けるとき、ふとそう思った。

2019年思い返せば春先くらいまでつらかったようだけど、いろんなことがスッと腑に落ちることが多かった。素直に認められるようになったのかもしれない。(わからない。)

初めてフジロックに行った。内容を覚えることが苦手なので(事実は調べたら出てくるし)、放棄しているんだけど 25歳の時に初めてフジに遊びに行って、ありえん土砂降りの中友達とデスキャブを見たことは一生忘れないんだろうなと感じた。こういう風に、音楽を聴いていて自分の区切りとしたくなる瞬間はたまにある。贅沢な三日間だった。

音楽も映画も鑑賞したものは多くはないけど通勤時間で本を読むことが増えて、したがってあまりラジオは聞かなくなってしまった。別にそれで良いと思う。私は、私の触れるすべてのものでふちどって形成されていて、その内側で何を思うかっていうのが大事なんだなと年々強く思う。愛するもので成り立っている私は自分のことが好きだと思えるし、それはとても恵まれていて素敵なことだ。みんなありがとう!

今年はどんな年にしたいかなあ。具体的にクリエイトなことを言えば、つぐみとZINEを出す。文章を書く。動かす。ひさしぶりにイベントも打ちたいな。自分を大事にする。もっとちゃんと素直になりたいし、そろそろレディーにも憧れる。しっかりこちらに向き合ってくれる人を大切にする。まあ年末にはどうなってるかわかんないけど、今みたいな気持ちだったらいいなと思う。2019年いい年だった。

そういえば初めてカネコアヤノを聴いたんだ。

美味しいものを食べな できる限り遊びな 恋をしな 結わいた髪の毛が乱れるまでゆけ

2020テーマソングにします 今年もよろしゅうね!

 

CHIIO / ODDITIA

CHIIOの新しいアルバムが出た。

私はいま仕事終わりにタクシーから降りて歩いている途中聴いていて、なんとなく家に帰りたくなくて家の目の前の公園に座ってしばらくぼうっとしている。実家にいたら、近くの堤防に寝転んで聴いているんだろうなと、懐かしくて優しい気持ちになる。

お気に入りのタオルケットや動物園で買ってもらったシャチのぬいぐるみ、子供の頃に大事だったものを思い出した。はじめて夜に一人で自販機までコーラを買いに行ったこと(自販機まで行く途中、駐車場の横に小さな廃病院がありその傍の電灯が怖かった)、海からあがった時のシャワーの柔らかさやエアコンにあたって眠りに落ちていく気持ち良さ。

私はいま単に懐かしんでいるのではなく、子供の頃持っていた好奇心を感じているのだと思う。誰にも意思決定される前の気持ち。きっとそれは彼らが持っている好奇心や探究心を私に分け与えてくれたのだろう。

たお君が本当に良いものができたかもしれない、と笑顔で話してくれた時すごく嬉しくなって、ずっと楽しみにしていた。遠出の前の日みたいに心待ちにしていた。本当にいいよ。

眠るときにビー玉を二燭に透かして作った小惑星や、撫でられた暖かな手を想う。もし深海や宇宙で音が聴こえたなら、CHIIOの音楽がいい。